2009年12月27日日曜日

ひぱれー

どうも。
3DCADの中の人です。
今日は大学でコンブ班の燃焼実験とぞうきん班の引き張り試験がありました。
(年末?  そんなの関係ないです)
燃焼班の方はそのうち誰かが書き込んでくれるでしょうから、僕の方からは引きはり試験の様子などを。



この機械は東海大が誇る(?) その名も「100t万能試験機」。

なんとこの機械で最大100トンもの荷重をかけることができるらしいのです。

なぜ「らしい」かは、実際にそんな大きな荷重をかけたことが無いから(-。-;;

(100tonって、戦車2台分くらいですよ?)


真ん中に小さく写っている黒い長方形がロケットの一部分で、これを両端から引っ張ってどこまで耐えられるかを調べます。

壊れたあとは、

こんな感じ。


ここで得られたデータを元にして機体の肉厚などを決めていきます。

2009年12月24日木曜日

遊んでみた


最近、全然更新できてないですね・・・。

申し訳ないです。

クリスマス・イブとかぜんっぜんカンケーなく、
こんなん作ってみました。

どーでしょうか?
>JKの中の人とか

CADだとちょっと大変だけど、塗るのはラクです、多分。


2009年12月3日木曜日

うみの向こうのライバル(NZ編)



数日前、こんな記事を見つけました。

東海大のロケットの中の人ならみんな読んでる(よね?)『sorae.jp』の11月30日の記事です。

Image credit: 3NEWS/Rocket Lab

正直、最初に読んだときはただの固体サウンディングロケットだと思ったのですが、N2Oタンクの人に言われて調べてみると、なんとハイブリッドだそうです。

しかも、N2Oを使った自加圧式で、わりと若い方数人で開発された模様。

なんか身近です。

Image credit: 3NEWS/Rocket Lab

ランチャも油圧?を使っている点など、「コレが作りたかったんだよ」的な仕様です。

打ち上げ前質量約 65 [kg] (推進剤込み)、燃焼終了時質量約 20[kg]
最大推力:6.5 [kN]
トータルインパルス:100,000 [N・sec]
直径 150 [mm] 全長 6 [m]

ちなみに今度打つ東海大のロケットが、概ね
1 [kN] / 3,000[N・sec]
120 [mm] / 2 [m]
です。

なんか近いでしょ?
(向こうは2段式ですが)

タンクの人曰く比推力もウチと近いとのこと。
しかもこいつ、無火薬式分離機構を使ってるっぽいんです。

ライバルです。すげーどんぴしゃに同じ事やってます。
目指している地点もたぶん同じです。
向こうが数年先を行っているのが悔しいですが、この道を歩くのが僕らだけでないと分かったのは嬉しいですね。
がんばらないと。負けちゃいます。

↑ぜひ見て下さい。

競い合うライバルがいるから前に進めるんです。
この道は僕の目指す道ですが、他にも色んな道があるはずです。

1,2年生諸君、はやいところライバル(と道)を見つけて頑張って下さい。
時間はどんどんなくなって行きます。
(ボソッと)ワークショップ、サボりやがって(-。-#)




2009年11月28日土曜日

・・・3倍だと?

こんにちは。

3DCADの中の人デス。

最近、政治関連のエントリが続いて「ここはマジメなblogなんだ」という誤解を招きそうですので、
(え?)
ここらで正しい路線に戻したいと思います。


宣言。
このブログは単なるロケットの中の人の日常を報告する場所です。
マジメなことばっかり考えているわけではありません。
宇宙とロケットに関係あればなんでもOKです
(じゃあGX記事OKじゃん、というツッコミは無しで...)


で、今日のネタは...

・・・カレーです。
左がN2Oタンクの中の人。右が3DCADの中の人。

∞号館の食堂の「トリプルカツカレー(650円)」と、「ハーフカレー(180円+チーズ50円)」です。

おおきなおとをだしてひをふいてもえるエンジン屋さんには、大量の、どちらかというとガテン系な食事が必要です。(キムチ○×とか好きですよね)
んで、分離機構とか、オープニングショックとかを扱っている機体&セパ屋さんは胃を痛めているせいでゴッツイ食事は苦手です。

打ち上げに行くとよく分かります。
燃焼班の人、がっつり食べます。作業がハードなので食べないと動かなくなります。
(打上の日は大抵食べられません。スケジュール的に。)
機体班の人、食べません。基本的に固体にはネガティブです。ゼリーとかヨーグルトとか好んで食べます。
(打上の日は大抵食べられません。精神的に。)

このように、この写真にはロケット開発を行う人間の衛生面、精神面が反映されているのです。
深いですね。









...ハイ、ごめんなさい。
宇宙に関係ないですね。
でも、カレーと宇宙には深い関係があるのです。
宇宙に行くとムーンフェイス現象といって頭に血液が上がってきて鼻が効かなくなるため、匂いの強いカレーは宇宙食に向いているという話です。
実際、ISSでの宇宙食にも最近になって採用されました。
無重量で飛び散らないのも良いらしいですね。
(実際には、少し匂いがキツく、粘度の高い専用品が使われるそうです)


...やっぱり関係ないですね。
では最後にロケットの画像でお口直しを。
現在開発中のロケット、コードネーム「XL」です。
実はこのblogではネタにしていなかったかもしれませんが、

海打ちやります。

海に向かって打ち上げて、海上で回収します。
本当は来年末か再来年あたりに出来たらいいな、の予定だったのですが、
秋○先生の中の人のおかげで(せいで)予定が随分と前倒しになりました。
本当にありがとうございますm(_ _)m

ただコンポーネントの開発が大変です。
大車輪もいいところです。
本当ならリカバリーシステムやテレメータは事前に打ち上げ試験を(陸で)やりたいのですが、その暇もなさそうです。
ぶっつけ本番なので胃が痛みます。
でもガンバリマス。海打ちは僕らと先輩たちの夢ですから。
なんとしても実現したいです。


・・・冬の打上で10kg痩せた(そしてイマイチ戻らない)3次元CADの中の人でした。

2009年11月17日火曜日

この先数十年を戦う為の技術

単独エントリではお久しぶりです.N2Oタンクの中の人です.
ここ数日怒りが収まりません.はいそうです,事業仕分けの件です.

各方面から非難囂々の事業仕分け,5日目に宇宙開発系の話があったようです.
結論としては,HTV,衛星を10%削減,GXを廃止という方向だそうです.

・・・なるほど,一番切ってはいけない分野から攻めよう,というわけですか.
最近はもう民主党は「国売り」をしようという意図を隠そうともしないようです.

某CAMUIの中の先生も似たような事を仰っていましたが,現代において国力を削ぐ最も確実な方法は,その国から科学技術を奪う事です.もちろんタダで奪える訳もありませんから,目先に餌をばらまいて目くらましにするのが手っ取り早いでしょう.素人でも考えつきます.

宇宙を志す者としてHTVの持つ有人への可能性も,宇宙探査の意義も,物申したい事は
八ッ場ダムの容積ほどもありますが,エンジン屋さんらしくLNGエンジンについて語りたいと思います.

ものすごく長くなりますが,語らせてください.



--
GXロケット自体は,まあ切られるだろうなあと予想はしていました.計画自体が政治的な意図によって組み立てられているので,無理に無理が重なってまともなプロジェクトと認める人はいませんが,それでも基幹技術であるLNG(LiquidNaturalGas:液化天然ガス)エンジンに関しては,評価する人の多いところです.

LNGエンジンのメリットとして,以下の点があげられます.
・炭化水素系燃料に共通の特徴として,大推力を容易に取り出せる.
・日本で実用化されている液体水素に比べ密度が高く,ロケットの小型化が可能である.
この2点からは,地上打ち上げ用ブースターとして向いている事が考えられます.

また,液体酸素とさほど大差ない沸点であるため,適切な断熱によって長期保存が可能という特徴があります.この利点を生かして再着火が可能なエンジンを開発することで,同一のロケットで様々な軌道へ衛星を投入できる第二段を開発する事が出来るようになります.事実,現在コンステレーション計画を進行中のNASAがこの特性に着目し,新しい月着陸船にLNG系のエンジン(実際はここからメタンだけを取り出して使用するつもりだったようです)を開発していましたが,予算の都合上カットされたようです.科学探査を目的としてエンジンだけを頼りに月面に精密着陸させるのですから,その制御には困難が予想されます.LNGエンジンはこのように細やかな制御にも向いていると考えられます.(従来までこのような用途には自己着火性を持つ推進剤が利用されていましたが,人体に非常に有毒であるという欠点を持っています.)

さらに,LNGの成分は産出地にもよりますが,大部分をメタンが占めます.メタンは非常にありふれた可燃ガスで,非常に単純な分子構造であることから燃焼特性が良く,燃焼の可視化実験等によく用いられます.現在ロケットエンジン用途として実用化されている燃料であるケロシン(灯油のようなものです)は,常温液体で取り扱いが簡単ですが,いざロケットエンジンに用いようとすると非常に燃焼特性が悪いという欠点を持っています.現在実用化されているケロシンエンジンでマトモな燃焼が出来ているエンジンは少なく,そのどれもが極めて高い燃焼室圧力でもって無理矢理燃やしているというのが現状です.LNGはこの点非常に燃焼特性が良いので,開発費をずっと低く抑えられる可能性を持っています.

このように,LNGはその燃焼をモノにするだけで,非常に多くの発展要素を持つ燃料であると言われています.恐らくは,仮に日本が本気で有人宇宙開発をやるつもりなら,絶対にはずせない要素技術でしょう.

日本は衛星打ち上げ技術を持っており,最近は人が入れる余圧区を飛ばす技術も獲得しましたが,それが即,人を飛ばせる技術には繋がるわけではありません.昔はそういう時代もあったらしいですが,長らく戦争から離れ軍人がおらず,人死にが出る事に対する責任の扱いに慣れていないこの国ですから,何よりもまず「絶対確実に帰ってくること」が要求されます.(大抵の民主主義国家では同じ結論に辿り着くでしょうが,日本ほどそこを重視する国も無いんじゃないか,と思います.これは私はむしろ良い傾向だと考えています.)

ロケットという非常に物騒な代物に人を乗せるにあたり,上記目的を達成するための最も確実な手段は,どの段階からも人を脱出させられるシステムを用意することです.この方針から行くと,固体ロケットの採用はまず最初にはずれる選択肢です.固体ロケットは大推力かつ取り扱いが容易で地上打ち上げに適していますが,一度燃焼を開始するともう止めることが出来ません.何か間違いがあったときにその根本原因を取り除くことが出来ない訳ですから,人に出来ることと言ったらもうとにかく逃げることしかありません.これではアボートシステムの構築は困難でしょう.つまり,有人打ち上げ機はすべからく制御の容易な全段液体であることが求められます.

しかし,現在日本が実用化している液体酸素/液体水素エンジンは,大推力を出すことが困難な為,地上打ち上げには不向きです.おまけに液体水素は比重が軽く,最も大量の燃料を消費する第一段が巨大になるため,構造効率が悪化します.ですから,「常識的な設計の」有人打ち上げロケットは,全段液体で,かつ第一段に推力の得やすい炭化水素系燃料を採用しています.ここで,LNGエンジンに繋がる訳です.

あえて脇道に逸れますが,ハイブリッド屋として「ここでハイブリッドブースターですよ」と繋げたい所ですが,私個人としてはハイブリッドの利点は「シンプル・安価であること」と考えているので,必ずしもそこに繋がるとは思っていません.ハイブリッドの真価はどちらかといえばもっとずっと小型のロケットで生きると考えています.

あと,更に脇道に逸れますが,スペースシャトルは常識的な設計の有人機ではありません.その詳細は書店にでも行って松浦晋也著,「スペースシャトルの落日」を求めてくると良いと思います.理由は1.ハネが付いてること.2.機体丸ごと再利用であること.3.人貨混載であること.4.脱出手段が無いこと.の4点に集約されます.システムの全否定ですが躊躇いません.

つい最近国交相が有人宇宙開発に興味を示していたので,GXは潰されてもLNGエンジンは生き残るだろうと予想していたのですが.どうやらかなり雲行きが怪しいようです.一応,「エンジンについては再検討」ということになっていますが,どうにもこのスピード判断を見ると,そこまで深く考えているとは思えません.大方H-IIAの上にくくりつければ飛べると思っているんでしょう.

現在,ロケット燃料としてLNGやメタンガスを実用化した例はありません.宇宙輸送分野で後塵を拝する日本が,唯一世界に先駆けて実用化にこぎ着けようとしている分野です.「誰もやったことがない分野を突き進んでいる」という事もまた,重要です.この燃料の燃焼を正しく理解し,ノウハウを蓄積する事が,今後日本が宇宙輸送で食っていけるかどうかの分かれ道になると考えています.ひいては世界に対する日本の開発力のアピールにも繋がります.

エンジン開発とは,継続です.そこに飛躍はありません.
直近の需要による短期計画ではなく,長期的な視野にたって必要と思われる技術蓄積を続けることが,エンジン開発を行う最も優れた方法です.

いちエンジン屋として,権限を持つ方々に,理解を願うばかりです.

2009年11月14日土曜日

最近のニュース


3DCADの中の人です。
ここ数日の気になるニュースを2つ

事業仕分け 科学予算バッサリ
新内閣の元で行われている無駄予算の切り捨てで、科学関連の予算も結構削減されたようです。
スパコン開発は先送り、海底研究予算も削減。
科学未来館の運営見直しと、理科授業支援費のカット。
最後の奴なんかは身近なところで影響を受けている知人が数人いそうです。
秋○先生の中の人あたりにも影響してるんじゃないでしょうか。大丈夫かな。
やっぱり景気が良くないと科学研究はできないんでしょうねー。
ただ、理科授業支援費のカットはちょっと気になります。
大変な時代だからこそ、子供たちには理論的な考え方を学んで欲しいような・・・。
古文/漢文よりは大切な事だと思うのですが・・・。
単に「予算額」という数字を基準に話を進める、というのも、ちょっと気になるところ。
クルマのスペックじゃないですけど、数字が良ければ良いってもんじゃないと思うんですが

○NASA LCROSS探査機 月面から水を発見
NASAのLCROSS(エルクロス)月探査機による探査によって、月に水が存在することが明らかになったそうです。
この探査機は、月軌道投入に使ったアトラスロケットの最上段を月面に突っ込ませ、その際に生じる塵などを観測した後に、自分自身も同じ地点に突っ込む(こちらの観測は地球から行う)という、思い切った思想の探査機です。
頭が良いのか悪いのか。いいんだろうな、きっと・・・。

で、この捨て身の探査によって、噴出した物質の中に水が含まれることが判明したそうです。
果たしてどの程度の量(分布)なのか?、実際的に利用できる状態なのか?
詳細な結果が気になります。

月面に水があるかは将来の月探査に非常に大きな影響を与えるファクターみたいですから。
でもやっぱり月より小惑星の方が有人探査は楽なんじゃないかとか思ったり。
"有人基地のための"有人基地を月面に築くくらいなら、ガリレオ衛星の無人探査でもやって下さいな、と思います。エウロパの海の中を見てみたいですね。
(小惑星よりは随分遠いですが・・・)

そんなこんなで気になったニュースでした。
この時間(夕方)にブログ更新するの、すごく久しぶりな気が・・・。
朝4時台なら珍しくないんですけどね-。

2009年11月10日火曜日

建学祭&航空宇宙産業展レポート

3DCADの中の人です。
お約束通り(?)ここしばらく何をやっていたのかの活動報告をしようと思います。
中の人ブログ史上もっとも写真の多い記事になりました。

では、どうぞ。



<建学祭準備 編>

↑1年生の誰だかが旋盤加工をしているところです。

GFRPのチューブから機体の部品を作ります


↑ちょうど準備でみんなが円形にいた日に、NASAのアレス1Xロケットの試験打ち上げがありました。
ということで、野良無線LANを拾い、○篠研からサルベージしたコンポでSRBの響きを大音量で味わうことに。

みんなでNASAを見守る、の図。ロケット打上直前の緊張感はみんな肌で知っているので、なんとなく空気が緊張しています。
が、しかし。結局この日は悪天候で打上は延期に...。せっかくみんなで見てたのに。



と、いうわけで2週間ほどの努力の結果、H-XLの実物大モックアップが完成しました。
大きいロケットですね。
ロケットが大きいんです、念のため。
本人の希望により、でかちゃれマークではなく黒線にしました。
彼は最後にもう一回登場します。

完成したロケットは建学祭で展示された後、東京ビッグサイトで開かれる
東京国際航空宇宙産業展2009
に出展します。
イベント名が長い。


↑そうそう、1年生たちがロケットのスタンドを作ってくれました。Good Jobです。
これでMISUMIのフレームはもう怖くないね?
新型ランチャー、楽しみにしています。


<建学祭当日 編>

↑建学祭当日。なぜかニコ生に出演。
説明中の学生代表の中の人。
コメント下さったみなさん、ありがとうございました。


建学祭で売られていた「神」こと5号館のおっちゃん製、ステンレス削りだしの文鎮。
ステンレスを削るのってすっごく大変なんです。表面がメチャメチャきれいで感激です。
建学祭の間は祭を楽しむのに夢中であんまり写真がないです。
あとは花火くらいかな。きれいでしたね。


<東京国際航空宇宙産業展2009 編>
(長い...。)


あんまり名前が長いんでASET2009と略します
聖地こと東京ビッグサイトで行われました。
なんかもう空気がコミ○っぽいんですよ。ポスターとか。

でかくて全部収まり切りません

左側。僕らが展示を出したのはこのさらに左にあるウイング内です。


で、展示ブースまでが長いんだ、これが。
ビッグサイト内の移動だけで10分近くかかります。


展示ブースはこんな感じ。
これはエンジンなんかを追加した2日目のショット。
写真は普段カメラを構える側のグラファイトの中の人。



展示内容はパネル、XLモックアップ、エンジン、燃料、分離機構、分離回路、動画、ほか、といったところ。
実際にフライトを行ったエンジンということで、好評でした。

初日に行われた飛行デモ中の消防ヘリのお腹。
犬や猫だとお腹を見せるのは信頼の証らしいですが、ヘリの場合はどうなんでしょう。

こちらは威嚇の図、...ではなく、「お辞儀」だそうです。
写真で見るとちょっと怖い。
ASETの主役は優れた技術を持った中小企業さん。
こちらはアルミ総削りだしで肉厚なんと0.5mm。
前後にアクリル板を入れて固定しないと自重で変形するとのこと。
もちろん手で触っただけで曲がります。

この大きさで0.5mm...。 すごい世界です。もちろんNC(数値制御)加工ですが、NCマシンをキチンと使いこなせないとこんな加工は出来ないはずです。

ひたすらすごい。 上端が反って見えるのは写真が下手くそだから。実際はまっすぐです。


 「削る」  なるほど。そのままですね。

↑夜のお台場。小さなトイカメラで撮ったんですが意外と綺麗に写りました。

2日目にみんなで食べたオムライス。手前は観測隊長が頼んだLサイズ。
写真で見ると普通ですが、けっこう想像を絶するサイズです。
奥のが普通のオムライスのサイズ。

と、いうわけで最後の方はただの旅行記みたいになってますが、この2週間ほど何をやっていたのかの報告でした。
ASET2009での詳しいお話はまた今度。
3DCADの中の人でした。




では、最後に...。








<番外編>

↑建学祭最終日の打ち上げ(Launchではない方)での1枚。

ごめんね~。 ブログに上げるって約束しちゃったから。 学生代表の中の人と。
黒線でよかったんだよね?


2009年11月7日土曜日

どうも

3次元CADの中の人です。

学生代表の中の人経由で某秋田大学のせ○くんの中の人に「更新が少ない」と怒られてしまいました。

このブログ、実は結構見てる人多いんですね。
いい加減なこと書けないな・・・。


建学祭の最終日、11/4から東京ビッグサイトで開催されていた東京国際航空宇宙産業展2009にブースを出してきました。
建学祭で展示していたエンジンたちやモックアップを展示して、企業の方や官公庁の方、プレス関係の方など沢山の方とお話しできました。

いろいろと面白い話も出てきたのですが、建学祭直前からモックアップ作りで忙しかったので詳しい話はまた後で。(←どうせ書かない)

モック作りで1年生が旋盤回してる写真とか、産業展での消防ヘリの展示飛行とか、いろいろアップする予定です。

今日はこれで勘弁して下さい。

今日の夕方からせ○くんの中の人と飲みの予定です。

2009年11月5日木曜日

学際終了のお知らせ

どうも,久々の投稿のエポキシ接着剤の中の人です.

いやー段ボールの中の人は,学祭中は楽しんでいたみたいですね!
いいな~…

自分はというと,何故か毎日学校にいる羽目に(涙)
まぁーしょうがないですね.

毎日学校にいて,動き回っていたせいか,
今日の睡眠時間は「寝すぎ!」っていうくらい寝ました.
就寝0:00起床9:00
再び就寝10:00起床17:00
トータル16時間…
1日の3分の2は寝てしまった.

明日からまた学校が始まるのに,今日寝れんのかな?

いってきたよ

11月3日は建学祭へ行かず航空祭へ行ってきた段ボールの中の人です.(建学祭担当者の承諾済み)





目的は「自衛隊の広報を勉強する」という建前です.





今年は珍しく快晴だった入間.ブルーインパルスの演技がすごくかっこ良かったですねー.引退のバートルも見れたし.

最後に写真をうp

ブルーインパルスと言えばコレ↓  伝統の技ローリングコンバットピッチ(通称:ロリコン)

2009年10月28日水曜日

なんか感動

こんばんは,エポキシ接着剤の中の人です.


先日,機体チームのホームグラウンド?(←作業場の事です)である場所に行きました.
いや~能代から帰ってきてフル放置だったので,段ボールばかりでしたね(笑)

さすがに,これから学園祭もありますし作業も再開し忙しくなりそうなので掃除をしました.

その最中,様々な段ボールをひっくり返し整理していたところ
懐かしい機体達が続々と出てきました…
最近1年間の出来事なのに懐かしいと思うのは何ででしょう?

学園祭に展示予定の機体ということもあって,
気がつくとボールレンチを始め工具を片手に機体を次々に組んでいました.
何故か先輩に「楽しそうに機体組み始めたぞ!」って言われた・・・・・


さて,組んで出来上がった子たちがこれです↓
機体ではありません.もはや子です!!!(自分より背が高いのに)









ん~いいですね.

3機並べて置いてみたとき,なぜか見惚れて思わず写真を撮った.

何故2枚アップしたかというと2枚目のアングルが好きだからです.

別に下から撮っているだけで変態ではありませんよ.

ただ,変な格好して撮ってるって言われました・・・・・

P.S.他の中の人へ

16,17,20号機を勝手にアップしたのですがよかったのでしょうか?

2009年10月16日金曜日

最近の若者

WBS(テレビ東京のビジネス系ニュース番組)で、雇用情勢の悪化が報じられていました。
完全失業者と、前政権による雇用対策がなければ失職していたと思われる人の合計は、全体の9%近くに上るそうです。
(9%というのは米国の失業率とほぼ同じだそうです)

特に若者の失業率が高く、10代~20代の失職者は9%かそれ以上と言われています。
僕らと同年代の10人に1人は働こうと思っても仕事がないのです。

番組では日本と欧米諸国の職業訓練所に関する違いにも触れていました。
欧米では「企業が要求するスペック」まで叩き上げるステップアップの場であるのに対し、日本では基本を習得するレベルまでの「セーフティネット」に過ぎないというのです。
職業訓練所でコンピュータを利用した設計(CADのことでしょう)を習った若者が仕事に就けないという話を例として挙げていました。

「3次元CADの中の人」を名乗る僕は、大学2年の頃に3DCADについて自分で調べ、フリー版をダウンロードして使ってみたり、有料の教育版(ただしCADとしては破格)を買って使ってみたりしました。
誰かに教えてもらったわけではありません。自分で勉強しました。
今ではロケットの設計のほとんどの部分でCADの支援を受けています。
「3次元CAD利用技術者試験1級」という資格を得ることも出来ました。

(よく、「CADが使える=設計が出来る」だと勘違いしている人がいます。実際にCADを利用して何かを設計してみればすぐに分かりますが、これは大きな間違いです。CADが使える、というのはコンピュータの中に自分の望む形状を作り上げる事が出来る、というだけで、本質的には鉛筆を使って自分の作りたい物の絵をノートに書ける、ということと違いはありません。設計が出来ない人間がCADを使って物を作っても、それがまともに機能することはまずありません)

僕がCADについて自分から調べてみたのは、CADが使えるエンジニアになりたかったからです。
今ではそれは、(CADを使って)優れた設計が出来る設計者になりたい、という希望と替わっています。

これから、僕などは比較にならないくらい頑張っている外国の若者が日本にやってきます。
彼らは必死です。自分の人生をかけて勉強しています。

「使える人材」になろうと必死にならないと、確実に負けます。
日本は自由の国です。平等をうたっています。仕事が出来る、やる気を持った若者は企業から歓迎されます。その人の国籍など関係ありません。

「外国人は人件費が安いから仕事に就ける」のではありません。
彼らが熱心に自分のスキルを高め、「使える人材になろう」と、とてもとても努力しているからです。

今の日本人の若者は根本的に勘違いしています。
「仕事が出来ない人間」に良い就職先などありません。
「仕事が出来る人材になろうとしていない人間」ならもっとです。
日本の学生はもっと危機意識を持った方が良いです。
「仕事が出来なくてもなんとかなる」時代は終わりました。

自分のスキルを高め、社会の役に立てる「人材」になろうとしなければ、就職先など見つかりません。
「自分は努力した」事はそれほど重要ではないかもしれません。
「努力して、その結果使える人材になれた」という結果で評価されます。

厳しいですね。
これから、もっと厳しくなりますよ?

うちの団体は「使える人材になろう」とする人にとっては比較的良い環境が整っています。
でも、使える人材になろうとしない人、そのための努力を嫌がる人にとっては居心地が良くないかもしれません。
それを不条理だと思う人は、きっと、これからの世界で苦労します。

自分から努力することは、評価の対象になるかは別にして、とても大切な事です。
「勉強」は学校の授業で教えてもらったことを覚えること、などと言っている人は確実にアウトです。

自分の目指す姿を見つけて、それに近づくための努力が、「勉強」なのではないかと思います。

2009年10月14日水曜日

てってってーの驚異

てってってーてってっててー・・・

さてこれ↑は何でしょう?
分かる人は分かりますよね?

以前のたこ焼きパーティー以降
何故かこのフレーズ+メロディーが頭の中で絶えず流れています orz

誰かさんが流し続けたりするから・・・

今日ネット環境を修理してもらって
ようやくオンライン生活に戻ってきたのに
試しにネットつないでみた先は「ニ〇ニコ動画」で「てってってー」を検索していた

なんか中毒にかかったみたいに気が付いたら流してた・・・
orzオワタorz
段ボールの中の人引き込まないで下さいよ

2009年10月9日金曜日

Hじゃない18号


・・・エポキシの人がお天道様のこと悪く言うから。

どうも。
最近潜伏中の3DCADの中の人です。

エポキシの人のせいかどうかは分かりませんが、台風18号、上陸しましたね。
史上最強クラスとのことで、各地で影響があったようです。

朝7時半頃、たしか台風が長野かどこかにいた時間ですね。
近くのコンビニまで歩いてみたのですが、たしかに、風強い。
まるで一面風洞の中みたいです。

東海大の誇る(?)ゲッチンゲン式大型低速風洞は、低速とはいえ最高40m/sを叩き出す、結構強力なシロモノです。

機体系新入生への毎年恒例の儀式として、稼働中の風洞の中に放り込まれたことがあるのですが、30m/sを超えると正面を向いて息が出来ません。
40m/sになると、半身にならないと吹っ飛ばされます。

今回の台風は中心付近で最大45m/sとのことで、上半身に40でもキツイのに、さぞかし凄まじいことになってるんだろうなぁ、などと想像したりしていました。



ちなみに、我が家のTVくんが台風情報の途中で突如、なにも写さなくなってしまい現時点で復旧しておりません。
アンテナ飛んだかな・・・。
あんまり見ないから困らないけど、そのうち直ってくれると良いな。


↑大昔の風洞試験の様子(H-9風洞試験用1/2モデル)

2009年10月6日火曜日

天気…ツンデレ?

どーもご無沙汰です,エポキシ接着剤の中の人です.

報告が遅れてしまったのですが,
つ・ついにN2Oタンクの中の人の協力のおかげで(「の」使いすぎ)
本当の自転車というものを手に入れました!
N2Oタンクの中の人曰く,
自分が今まで乗っていた自転車は本当の自転車ではないみたいです・・・

なんか¥10万近く(カスタマイズしてあるからそれ以上)する自転車が
¥3万で買えちゃいました(苦笑)
金額出していいのかな?
実際の物を見るとラッキーと言うべきなのか,本当に自分がこれから乗ってもいいものなのか相当悩みました.
サドルやブレーキレバーを調節してもらってる間に,
(特に)中の人のメンバーで,自分好みのカスタマイズを施そうと企む人もいましたし・・・恐い

ただ,自転車を手に入れウハウハ気分でいたのに,
次の日から雨が多いよー(涙)

流石に閉門前+気が狂った時のド〇ール杯を行う自分でも,今回の自転車は丁寧に扱いたいので,
雨の日は自重して,乗らないようにしてます.
1日乗れないならまだしも,
1週間で乗った回数は3回,しかも1回自転車に跨っている時間は10分も無い.
むしろ乗っていないに等しい・・・

なぜこんなに雨が降るのでしょう?
今週1週間も雨ばっかりみたいですし・・・
自転車を買ったとたんこれですよ
9月中は雨降らなかったのに・・・
なぜでしょう?地球の陰謀ですか?
何故か天気を恨みたくなる
休日雨が降っていなかったら,どっか行ってやる!

最後に昨日PND宅で行った
たこ焼きパーティーの様子をアップしときます
(どっかのロケット団体さんのブログにはすでに乗っているみたいでしたけど)
いやぁ~フリーダムな具を入れまくって何がしたいのか意味不明でしたが楽しかった~
またしたいですね~

2009年10月4日日曜日

じゅうがつよんにち

3次元CADの中の人です。

今日は有人ロケット研究会(MRP)の定例会に行ってきました。
いろいろな話が出来たり聞けたりして有意義な会でした。

MRPと学生ロケットが協力すれば三宅島にスペースポートを開港することができるのではないか、という議論の中で、三宅島での燃焼実験が出来ないか、という話がありました。
とりあえず年末くらいまでに何人かで下見に行こう、という話が出ています。
三宅島からN型みたいな超大型ロケットがガンガン上げられたらすごく楽しいと思いませんか?
ここ数年の僕の夢がかなり現実的になってきました。
楽しみです。



↓=====下書き=====↓
さんじげんろけっとのなかのひとです。
きょうは、ゆうじんロケットけんきゅーかいのてーれーかいにいってきま
した。たくさんたくさんおはなししてとってもたのしかったです。
こんどみやけぢまでねんしょうじっけんをやれたらいいなというはなしをしました。
えむあーるぴーのひとが、ことしのうちに、みんなでみやけじまにりょ
こーにいこうといっていました。
とってもたのしみです。
しまででっかいロケットがあげられたら、とってもたのしいとおもいま
す。

のみかいのあと、しんじゅくえきであまーいあまーいどうなつをたべまし
た。とってもおひしかったです。


2009年9月15日火曜日

いってきた

こんばんは、段ボールの中の人です。







先日告知をしていた百里基地の航空祭へ工人舎の中の先輩と一緒に行ってきました。



始発で相模原を出発して基地へ着いたのが11時半(笑)


電車で3時間+バス待ちに1時間20分近く+バスで1時間以上+徒歩1時間という大変ハードな旅でありました。


という訳で歩いている途中にF-15Jの展示飛行が始まってしまい、ちょっと残念なことに。(でも飛んでるトコは見れました)




F-4、RF-4の展示飛行は良かったですねー  爆音分は十分に補完されました。




ブルーインパルスも青空のもとでの展示飛行は初めて見たので、すばらしく良かったです。

見とれていて写真は撮ってません・・・  (工人舎の中の先輩は撮ってました)






そしておみやげで買ったのがコレ↓



F100-IHI-220Eのコンプレッサーブレード(#5)です。(もちろん本物ですよ!!)

2009年9月13日日曜日

早くも出てきました.

政権交代の波紋が日本の宇宙業界へ.

「独法」見直し 「埋蔵金」回収、難航も - 毎日jp(毎日新聞)

>自民党政権下で策定された独法の「整理合理化計画」では、不要と判断された独法の資産は約6000億円に過ぎなかった。民主党はより大胆に事業の要否を判 断する方針で、ロケットの打ち上げなどを事業とする宇宙航空研究開発機構(JAXA)について「もはや必要ない」などの声も出ている。

>宇宙航空研究開発機構(JAXA)について「もはや必要ない」などの声も出ている。

>もはや必要ない


こいつらは一体何を言ってるんだ・・・?
JAXAどころか原子力研究開発機構まで入ってるし・・・子ども手当てだの高速道路無料化だのが潜在的な国力を支える科学技術の発展に優先するとよもや本気で考えているのか・・・?

従来以上の努力でもって無駄金を削ろうとする姿勢は評価したいが,一体「どこを削るのか」,またマスコミに持ち上げられ調子にのった政治が「削りすぎる」事がないか,他に「削るべき」所が無いか,注意深く監視する必要があると思う.

「動作しているプログラムは修正しない」というスタンスには,それなりの意味がある.消極的姿勢をただ悪とするのはあまりに短絡的ではないか.

2009年9月11日金曜日

H-IIB打ち上げ成功!!

某OBも中の人をやってらっしゃるH-IIB、無事に上がったようですね。

生中継見ようと思って途中で寝ちゃいました・・・。

打ち上げられたHTVは今後、ISSまで一週間ほどかけて、緊急回避の試験等を行いながらゆっくり接近するそうです。

JAXAのHPではISSとのランデブー/ドッキングも中継するそうなので、次の楽しみはそこですかね。

H-IIBの開発では、1段目タンクやフェアリングなど、やっぱり機体屋さんが大変だったそうです。
分離試験が緊張した、とか、ちょっぴり身近に感じられるコメントをされていました。

ともあれ、無事に打ち上がって何よりです。
新型機でISS関連のミッションということで、一般のメディア(新聞etc.)でも結構取り上げられていましたね。
ロケット関連の良いニュースがもっと一般の人の話題になれば、と思います。


いかないか

こんにちは、UTC+2(エジプト)の段ボールの中の人でーす。


横浜のY150楽しそうですね!

平日なら空いてるかな?



お話は変わって中の方々(特に爆音分が足りない方)への連絡です。

段ボール観光では現在百里基地航空祭へ行く方を大募集中です!!!
(ひとりで行くのは長い道中寂しいから)

皆さん是非申込みを!!!!!!

詳細は↓
http://www.mod.go.jp/asdf/hyakuri/show5.html

2009年9月10日木曜日

久しぶりの投稿

9がつ9にち
きょうわ、よこはまかいこう150ねんきねんいべんとの
かいこくはくY150え、いってきました。
しょうがくせいが、えんそくできていて
ちいさなおともだちがたくさんいました。

と、まあここまで読んで分割ナットの中の人は
横浜へ行く準備をしないこと
(名前あってたっけ?)


こんばんは
みなさんお元気ですか
自分は相変わらず曲がったままではありますが元気です。

上に書いたように昨日、開国博Y150へ行ってきました。
未来シアター「BATON」、巨大スペクタクルアート「La Machine」や
540インチの「スーパーハイビジョンシアター」が見たくて行ってきたのですが、
あるとも思っていなかったブースがあって予想以上に楽しめました。

まず1つは、H‐ⅡA打ち上げ時に3km離れたところで
感じる音量と振動を再現したブース。
まさかこんな所で体験できるとは。
でも、やっぱり一度でいいから生で感じてみたい。

あと、開発中の再使用ロケット実験機RVTの
実際に実験に使用されているものが展示されてました。
カバーが外されてて中のタンクとか配管が見れました。

もう1つは、日産の電気自動車のコンセプトカー「PIVO2」の展示。
ちっちゃくてかわいくていいなって思った。
日本なんて狭いんだから、みんな軽とか小さい車でいいのに、
と普段思っている自分としては、すごく魅力的だった。

また、日産の電気自動車に対する取り組みというパネルをみて、
1947年には日産初の電気自動車は販売されていたことを知り驚きました。

こんな風にエコのことを聞いてきて、
久しぶりにここに書き込もうとお風呂で考え、
開いてみたら・・・ねえ・・・最新の投稿が・・・

エコ詐欺師の手先

ん・・・まいっか。

疲れたから寝ます。
相変わらず体力が戻らないんですよね・・・

2009年9月9日水曜日

またエコ詐欺師の手先か

なんかネタ振りが飛んできましたが,一切面白い記事を書くつもりがありません.オゾン層だか温室効果だか何だか知りませんが,こんな情報が人目につくところに上がってくる時点でエコの流行に踊らされている人がいかに多いか感じさせます.

別に反エコ主義者な訳ではありません.ただ二酸化炭素を悪者に仕立て上げる業界が納得いかないのです.高い二酸化炭素排出率は高い燃焼効率の証しです.人類がパワーを得るには二酸化炭素か放射能かどちらかを吐き出さねばなりません.

(水素?あんなパンチ力のたりないものは嫌いだ)


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私たちのようなアマチュアハイブリッドロケッティアにとって,亜酸化窒素(N2O)は無くてはならない存在,というか,事実上唯一の選択肢です.ハイブリッドロケット構成するには勿論,液体,固体それぞれの推進剤が一つずつ(別に燃料が2種類あっても良いんですが・・・)が必要ですが,まずここに一つ選択肢があります.つまり

A.液体酸化剤を使う
B.液体燃料を使う

例えばBを選択するとどうなるでしょう,液体燃料として適した存在はそれこそ山のように存在します.要は燃えればいい訳ですから,液体状の有機物なら大体オッケーです.では酸化剤は?固体(安定した物質)で無ければなりません.何がありますかね,固体ロケットの推進剤として一般的なのは過マンガン酸カリウムとか過塩素酸ナトリウム,あとは硝酸塩をあれこれとかでしょうか.薬局で適当に手に入りそうな部類だと塩素とかがいけそうです,まあどれも紛う事なき劇物です.余裕で死ねます.それに,酸化剤だけで適当な後退速度と強度を有するグレインを成形しなければなりませんが,選択肢が少ない以上これは困難を伴うでしょう.

ということで無難に液体酸化剤を使うことにします.液体酸化剤を使うと,燃料はやっぱり有機物なら大体オッケーなので,やりたい放題です.ポリエチレンでもブタジエンでも何でも持ってきてください.私たちは諸所の都合によりワックスを選択しました.

さて,液体酸化剤にはたくさんの選択肢があります.これは選びやすそうですね.とりあえず性能を見て良さそうなのを見てみましょう.

A.フッ素(F)
・・・おとといきやがれ

B.液体酸素(LOx)
・・・極低温推進剤は流体ラインにたくさんおかねがかかるという欠点が有ります.圧送システムも大規模になりかねません.超小型ロケットへの適用は非現実的・・・と思いきや,採用例が有るんですね,はい,ゴダードのロケットです.気合いとセンスがあれば扱いきれるらしいですが,手の脂で発火したり,貯蔵がしんどかったりと色々問題があるのでボツです.少なくともCAMUI氏はこれで飛んでいるので,もっとやる気があれば使えるかもしれません.

C.赤煙硝酸(RFNA)
・・・貯蔵性に難がありますが,ステンレス製のタンクを使用すればなんとか可能です.常温液体,密度インパルス性も文句なし,ですが,何のためのハイブリッドなのか分かりません.ボツ.

D.過酸化水素(H2O2)
・・・中学生とかの実験で使う消毒液を思い浮かべたあなた,あれの濃度は3%.ビール飲んでも死にゃあしませんが無水エタノール飲んだら死にます.つまりそういうことです.

E.四酸化二窒素(NTO)
・・・亜酸化窒素に近く,はるか遠い存在です.選択肢Cとほぼ同じ理由により却下です.

F.気体酸素(GOx)
・・・液体が駄目なら気体でいいじゃないか.10MPaくらいで充填しておけば気畜器無しでブローダウンもできるし,比推力も十分・・・といいたい所なのですが,先にちらっと書いた密度インパルス性の点でボツを食らいます.ロケットは比推力だけではなく,質量比の面でも優れている必要がありますが,密度の低い気体を推進剤に選ぶと,それだけ大きいタンクを用意する必要があります.それでも酸素は比較的重いので,数百メートル級のロケットでは実用に足りますが・・・それ以上の大型化は非現実的と言えます.

さて,ロケットエンジンに使われる大方の液体酸化剤を見てきましたが,どれも使えそうにありません.しいて言えば液体酸素くらいでしょうか.ここで,私たちアマチュアハイブリッドロケッティアが使っているN2Oを見てみましょう.

・毒性・・・多少有り.直接吸引は厳禁.

・比重・・・水より多少軽いくらい.

・性能・・・あまりよろしくはない.窒素二つがどう見ても邪魔・・・と思いきや,重い窒素のおかげで燃料との混合比に対する性能変化が鈍感で,調整がしやすいという実にハイブリッド向けな性質がある.

・安定性,分解性・・・良好.さっきは邪魔だった窒素二つが酸素をうまく抑えている.300℃前後という「燃焼室には割とありふれているが普通はあんまり無い」という良い具合の温度から酸化剤として機能する.安定性が高い為,流体ラインの管理運用にそこまで神経質にならなくても使える.ただしアルミナ等の触媒であっさり分解するので油断は禁物.

・貯蔵性・・・良好.常温50気圧の液化ガス.

・運用性・・・良好.温度管理さえ気をつければ気畜器無しでブローダウン可.気をつけると言っても割とアバウトでOK.

というような感じとなります.これはもう使ってくれと言わんばかりの性質です.
特に性能調整が楽で安定性が高くてブローダウンで使えるのが良い.とても楽・・・というわけで,何故,スペースシップワンのハイブリッドエンジンも,私たちが作っているエンジンも,アメリカの砂漠でロケッティアがポンポン上げてる(最近は日本でも・・・)市販キットのエンジンも亜酸化窒素なのか,伝わったでしょうか.

・・・ただ,最近お財布が痛いのが否めません.何を隠そう亜酸化窒素はお高いのです.7kgで参萬伍千円也.
実は液体酸素が滅茶苦茶安かったりします.1kg100円くらい.推進剤を大量に消費する商用ベースの打ち上げロケットに亜酸化窒素の採用例が無いのは,実はこれが最大の理由なのかもしれません.


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さて,何だかんだでたくさん書いてしまいました.
全部読んでくれた人には大変申し訳ないのですが,上のは全部負け惜しみです.

そりゃあ俺だって液体酸素使いたいさ!



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以下,中の人向けの記事.

http://www.jaxa.jp/countdown/h2bf1/special/column_h2b_j.html

H-IIBの打ち上げが迫っていますが,公式ウェブサイトのコラムコーナーに見知った名前が居るようです.何やってんすか先輩!(仕事です)

2009年9月7日月曜日

吸うと気持ちよくなれる

3DCADの中の人です。

ちょっと前の話になってしまいますが、朝日新聞のニュースサイト(asahi.com)に、こんな記事が掲載されていました。

全国のアマチュアハイブリッドロケッター(LOX派除く)にとっては無視できない話かもしれません。

亜酸化窒素が最大のオゾン層破壊物質 米機関が警告

亜酸化窒素、別名N2Oは僕らが作るハイブリッドロケットの酸化剤として利用している物質です。
毒性がなく、常温で自加圧性を持つなど液体酸素と比べて扱いやすいためにアマチュアクラスのハイブリッドロケットに多く使われています。
(ちなみにCAMUIロケットは液体酸素(LOX)を使用)

世界で初めて宇宙空間に到達した民間宇宙機のスペースシップワンも酸化剤にN2Oを使っています。
性能面では液体酸素に劣るのですが、まぁこの辺の専門的な話はずばりN2Oタンクの中の人が丁寧に、分かりやすく語ってくれるでしょう。

で、この亜酸化窒素が、かの有名なフロンガスを超えるオゾン層破壊効果を持つ、というのがこの記事の概要です。
オゾン層を破壊する力自体はフロンの方が高いらしいのですが、亜酸化窒素は大気中で分解されるまでの寿命が長く、また、近年フロンガスは国際的に排出量が規制されているためトータルではN2Oの方がオゾン層に大きなダメージを与える、ということだそうです。

ついで(?)に亜酸化窒素はCO2なんて比較にならないくらいの地球温暖化効果を持っているそうで、なんにせよ最近はやりの"エコ"にはほど遠い物質のようですね。

んー、そのうち「ベントポートからのN2O排出量制限」とか「冷却用N2Oのダンプ規制」なんてものが始まるのでしょうか・・・(笑)

以上、エントリの主目的はタンクの人への振りでした。
きっと面白い記事を書いてくれるでしょう。

2009年8月29日土曜日

能代宇宙イベントまとめ(速報)

どうも。

渡航後半から疲れ果てて更新を諦めた3DCADの中の人です。
みんな、生中継見てたよね?

イベントも終了し、バス組は全員無事に大学まで帰還しました。
デミオチームも生きているみたいです。
ビッグスクーターの人は電話しても出ませんでした。
無事だと良いな。

と、いうわけで、記憶が残っているうちに能代イベントの記録をまとめておきます。
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1日目
8月19日。
朝7時半に大学に集合し、バスで秋田県能代市に向けて出発しました。
パンダが寝坊。
ギリギリ日暮れ前にまごころ荘まで到着したので、例年よりは少し早かったのかな?
宿の看板は「ころ荘」になってました。

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2日目
本来はランチャ隊(先遣)や観測隊が射点で準備する予定でしたが、高校生イベントのため進入許可が下りず、宿で待機。
メカ部屋では嵐のようにH-19/20の分離試験。
1日にこんなにたくさん分離試験をしたのはうちの団体では初では?
(19/20あわせて13回くらいやったのかな?)
結局、この日が渡航期間中もっとものどかな1日でした。

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3日目
この辺から記憶が曖昧です。
公民館でH-19のリハ&参加大学同士の技術交流会(カンサット含む)
リハでは19のメンテナンスハッチの便利さが鱗片を見せる。

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4日目
8月22日
H-20リハーサル
機体チームは初の会場入り。
会場は去年からより快適に整備されていました。
トイレに消臭剤が常備してあったり、手を洗うための簡易シャワーボトルがあったり。
風車は止められているのか、ほとんど動いていませんでした。

H-20のリハでは僕はイベント会場で飲み物の販売を手伝っていたので、ランチャまわりの動きがどうだったのかは分かりません。

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5日目
H-20打ち上げ当日。
機体組み立ては特に問題なく、宿を出発。
(余談ですが、今年は19/20合わせて5回ものシーケンスのうち、組み立てに問題が生じたことは1度もなかったように思います。進歩したものですね)

X-10minまでクリティカルな問題もなく進行し、最終シーケンスに突入。
しかし、N2Oの冷却充填時にノズル付近からN2Oの生ガス(白い煙)が漏出するのが見え、PM判断でシーケンス中断。

トラブルシューティングモード宣言の後に燃焼班が射点に進入、調査したところ、タイストラップを固定するためのランチステムステムのボルトが外れたのが原因で、ランチステムが抜けたと判明。

この調査の途中、ランチャに固定されたジャンパピンを外さずにロケットを持ち上げたため、機体からJPが抜け、分離回路が動作を開始。
数秒後、分離機構が動作し、ランチャ上でノーズコーンおよびパラシュートが放出。

分離機構のリロードおよび内部搭載機器のメモリーリセットのため、急遽、X時刻を再設定し、イベント会場にて機体の分解、再組み立てを行うことを決定。

ハイエースを臨時の組み立て場とし、組み立て作業を行いました。
会場での機体再組み立ては東海大では初めてのはずです。

内部機器のリセットと機体組み立てを完了させ、再度ロケットを射点に運び入れた頃、イベント運営側(シミュレーションの中の人)から雷雲が急速に接近しているため打上を中止にする、という通告が。
雨雲レーダーでは会場の海側30km程度のところに大きな雨雲が発生。
準備所からは風車の向こうの海上に、雨を降らせながら会場に接近する雨雲が目視できました。

金属製で5m程あるランチャは格好の避雷針となり、付近で作業するのは非常な危険を伴います。
あと30分で打ち上げられる、というところで、落雷を避けるために無念の撤退となりました。

東海大だけでなく、隣の射点にいた筑波大やイベント会場まで含めて、雷と雨を防ぐために全力で撤収作業が行われました。

全ての物品を宿に運び入れた直後、雷の音と共に雨が降り始めました。
撤収開始があと数分遅れていたら、いくらかの装備と何人かのメンバーは雨に濡れていたことでしょう。

この時点でリハも含め、計4回もの打ち上げシーケンスをこなしていたメンバーには疲労の色が見えました。
イベント側の代表者会議で打ち上げのウィンドウが協議され、25日に予定通りH-19を打ち上げ、予備日の26日にH-20を打ち上げることになりました。

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6日目
翌日にH-19の打上を控え、19チームは直前準備。
H-20チームは再打ち上げに向けてつかの間の休息でした。
パンダとエポキシの中の人が疲れ果てていたのが印象的です。
H-19は予定を変更し、夜のうちにギリギリまで機体を組み立てておくことになりました。
疲労困憊の状態で時間に追われながら早朝に組み立てるのはイヤですからね。
分離機構も夜のうちにリロードし、1晩放置してからの打上になりました。

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7日目
8月25日
H-19打ち上げ
前日のうちに機体をほぼ組み上げておいたおかげで朝は比較的楽でした。
それでも結構時間がかかってしまったので、予定通り1から組み立てだったら間に合ったかどうか・・・。
(当初の予定でもエンジンセクションは組んでおくことになっていましたが・・・ )

ランチャ立ち上げ後、GSEシステムに不具合が見つかり、一時シーケンスが中断。
原因は電気系の接触不良とか。

H-20と同様、搭載計器のメモリが一杯になってしまいましたが、ここで19のメンテナンスハッチが大活躍。
搭載計器の中の人(M1)が作ったこの計器、実はメンテナンスハッチからケーブルを接続し、内部のマイコンにアクセスできるのです。
計器の人から借り受けたThinkpad X31を手に、エレキの1年生がランチャ上で内部のメモリをリセットします。
このハッチがこんなに役に立つとは思いませんでした。

GSEの不具合も解消し、シーケンス再開。
今回はN2O充填もうまくいき、H-19はすさまじい加速で青空に吸い込まれていきました。

かなり高く感じた弾道の頂点付近でパラシュートも無事開傘。
上昇中にスピンしたのか、フィンが太陽光を反射して何度かキラキラ光っていたのが目に焼き付いています。

海側から吹く風の中、パラシュートごと風に流されたH-19は軽く慌てふためく準備所の頭上をゆっくり通り越し、東側の林の中に。

ただ回収はスムーズに進行し、無事に機体を回収することが出来ました。
(秋○先生、昨年に引き続き、ほんとうにありがとうございました。来年は近距離回収できるように頑張ります・・・)

機体はほぼ無傷で搭載した電子機器、小型デジカメのデータも全て記録できていたようです。

シーケンスの最後に一度中断してトラブルシュートし、再度の打上で吹っ飛んでいく。まんま、H-12のあとをなぞってくれました。
あのときは、トラブルシュートはいわゆる「神様に近い人々」(歴代の先輩方)の力を借りなければなりませんでしたが、今年は現役メンバーだけでこなす事が出来ました。
少しは進歩したと言えるでしょうか?

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8日目
8月26日
H-20再打ち上げ
能代を去る前日の打ち上げです。
思えば、3日目のH-19から数えて5日目、計7回目のシーケンスになります。
(H-19の中断も1回とカウント)
メンバーの疲労もかなりのレベルのはずですが、みんな気力は十分にありました。

結果から書くと、H-20は頂点付近でノーズコーンの分離には成功したものの、パラシュートの展開に失敗して弾道落下。
機首側から地面に激突して大破しました。
詳しい原因は解析会議を待たなければなりませんが、僕が撮影した写真では機体がパラシュートに頭を突っ込んでいたように見えました。

回収に同行しましたが、機体は1/3程が地面に突き刺さり、中程でぽっきり折れた機体のエンジン側が横たわっていました。
泥の中に突き刺さって大破した機体の破片と残骸を回収しましたが、分離回路のEPROMなど一部は回収できませんでした。

東海大では国内の大学では最多となる20機のハイブリッドロケットを打ち上げてきました。(うち1機は不点火で飛翔していません)
それでも、いまだに分からないこと、うまくいかないことは沢山、沢山あります。
昔うまくいったハードウェアやソフトウェアをそのまま使い回せば、そうした失敗は防げるかもしれません。
しかし、教育団体であり、また研究団体でもある私たちの団体は、昔の先輩の工夫と努力に頼ってそれを使い続けるだけではいけないと思います。
今いるメンバーが、今ある問題を解決するために知恵を絞り、新しい物を生み出していく。
たとえその試みが失敗に終わったとしても、昔のものをそのまま使うよりもはるかに多くのことを学ぶことが出来るでしょう。
その、自分の力で挑戦していく心こそが、宇宙開発や、社会で役に立つために必要な力なのではないでしょうか。

中の人たち、これにめげずに頑張っていきましょうね。


H-20の回収後、イベント会場ではロケット団体を集めた懇親会が行われました。
各大学自慢のロケットを持ち寄って、BBQやお寿司、冷えたスイカなど、お腹いっぱいになるまで楽しみました。
やはり、他大の中の人と直接話をするのは良い刺激になりますね。

昔やったロケット飲み、またやりたいな。
どうでしょう。中の人たち。

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9日目
最終日

前日夜の宴会で潰れ潰され、2日酔いの中の人も何人かいたようですが、なんとか取りこぼし無く宿を出発することが出来ました。
怒濤のような9日間、まごころ荘の方には本当にお世話になりました。
僕らが活動できるのは、まごころ荘の方や後援会の方、秋○先生や和○先生のように全力で支援して下さる多くの方がいるおかげです。
その辺のところ、しっかり意識していきましょう。

予定よりも1時間ほど遅れて大学に到着しました。
途中、新宿で下車した予想外に多くの中の人たちが心底羨ましく思いました。
新宿が輝いていたよー。

バスに残った人数はなんと12人。
この人数で全ての荷物を下ろさなければなりませんでしたが、バスが作業所の目の前まで入ってくれたおかげで意外とすぐに終わりました。

荷下ろし後、随分人数は減ってしまいましたが、恒例のPMの打ち上げ(胴上げ)を行いました。
例年以上にハードなプロジェクトだったと思いますが、最後までよく頑張ってくれました。
お疲れさま。これからもお願いしますね。

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と、まぁこんなところでしょうか。

3DCADの中の人の記憶に頼って書いているため、事実と異なる部分があるかもしれません。
僕が見ていなかった部分(GSEチーム、ランチャ部隊の奮闘、忘れ去られた光学観測隊の激闘など)についての記述も抜けています。

他の中の人たち、ぜひみんなの能代渡航の思い出を書き込んで下さいな。
楽しみにしています。


>中の人(特に1年生)
この書き込みの中で分からない単語や表現、何がどうなっているのかなど、たくさんあると思います。
分からないところは片っ端から質問して下さい。
僕(3DCADの中の人。誰だか分かるよね?)に直接聞いても、メールしてくれてもOKです。
他の中の人にもどんどん話を聞いて下さい。

勉強会だけでは分からない、実際の話や「コツ」「ノウハウ」など、こういうところから知ることも大切です。
夏休みにどれだけロケットのことを意識したかで、これからの活動が決まってきますよ♪

では。



2009年8月23日日曜日

携帯からのテスト投稿

3DCADの中の人です。
これから会場に向かうので、携帯から投稿できるように設定しておきま
す。

電波と時間が許してくれれば、速報を出す予定です。

能代 Live Update:4日目

更新が遅くなりました。
22日分のライブ(?)アップデートです。

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4日目
22日はH-20のリハーサルでした。

機体チームは初の会場入りとなります。

相変わらず風車は存在感がありますね。
(今年は羽を固定しているのか、回っていませんでしたが)

会場の環境は毎年少しずつ良くなっているようです。
トイレとか。

H-20の打ち上げでは僕は広報&解説のため会場に配置されているので軽くアウェイ感はありますが、会場から見るシーケンスというのもなかなか新鮮です。
↑会場より。


これを書いているのは23日の朝。
一晩あけてH-20の打ち上げ本番です。
色々書きたいのですが、機体の組み立てが始まるのでいまはここまで。ゴメンナサイ。

2009年8月21日金曜日

能代 Live Update:3日目

3日目であってますよね?
はやくも分からない3DCADの中の人です。

今日は昨日の部屋割り表の続きから。

女子部屋です。赤丸印にはメンバーの名前が入ってますが、どこに誰が入るかはご想像にお任せします。
ええ、その通りですよ。

お次はランチャ部屋。
んー。本隊よりも早く到着したのに結局未だにランチャを組み立てられていない心情が現れているのでしょうか。
ランチャの中の人たちはすでに悟りの境地に達しつつあります。


では、次は今日の分の活動報告。
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3日目
3日目の今日はH-19のリハーサルでした。

イベント会場で高校生がロケットやカンサットを運用している都合上、僕らは射点に入れないため、宿の近所の公民館をお借りしてリハーサルを行いました。

この公民館、なんだかんだで毎年来ている気がします。
H-19は機体はほぼ完成していたのですが、電気系統とのすりあわせ(スイッチの配置や結線手順など)が決まっていなかったため、昨日の夜からすり合わせを行っていました。

H-19にはロケット内部の機器に外部からアクセスするためのコミュニケーションモジュール(略してコモド)が設けられているのですが、このセクション一つで分離回路、センサシステム、内部カメラ用LED照明のすべてを操作できます。

センサに至っては外部からロケットにシリアルケーブルを接続して、機体に搭載したままROMのリセットやプログラムの書き換えまで行えるようになっています。

エレキ班期待の1年生が実演してくれたのですが、すげーカッコイイです(笑)


リハーサル後は同じ公民館で技術交流会が開かれました。
他大学の中の人(カンサット含む)の方々と、ロケット、カンサットの隔てなくお話しする良い機会だったのではないかと思います。

H-19のチューブを実際に持ってみてその軽さに驚いていただけたり、手で押すとへこむほどの薄さのFRPを見てもらったり、色々なお話ができました。

I型で300m台後半まで飛ぶ、というと、さすがに皆さん驚かれますね。
ガラスのハートの人、グッジョブです。
秘密兵器「これで勝てる」シリーズも確かに受け取りました。

飛過御免です。

2009年8月20日木曜日

能代 Live Update:2日目

3DCADの中の人です。
機能はPHSの調子が悪くてアップできませんでした。
ゴメンナサイ。

というわけで、ライブアップデート、宿編です。

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中の人たちは毎年「まごころ荘」という民宿にお世話になっているのですが、
今年はなんと看板が・・・。

まさか、本当にこうなってるとは・・・。「ころそう」って・・・。


こちらは動画編集セクションの看板。去年と同じ場所に速攻で展開していました。
そういえば、生誕1周年ですね。


同じ中の人による燃焼部屋の看板。
ハードボイルドでかっこいい。
エンジンチームの本音です。

今日はカンサット甲子園が行われているために観測隊もランチャ組も射点に入れず、みんな部屋でゴロゴロしています。
先遣隊はまる2日待ちぼうけですね。可哀想・・・。

メカ部屋では唯一(?)、H-19,20両機の分離試験がすごい勢いで行われています。
両機併せて今日だけで10回を軽く超える試験をこなしています。


次回は看板編の続きをお送りする予定です。